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「無人航空機の飛行の安全に関する教則」 令和4年(2022年)11月2日第2版【教則学習】

2022年12月24日  2024年3月25日 

「一等無⼈航空機操縦士」と「二等無⼈航空機操縦士」の学科試験の土台となる教則と補足説明


無人航空機の飛行の安全に関する教則から学ぶ

 無⼈航空機操縦士の学科試験のベースになる教則ですが、これまで、学科試験の内容は「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第2版)」に準拠していましたが、※令和6年(2024年)4月14日(日)より、学科試験の内容は、「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版)」に準拠します。と発表されました。

令和6年(2024年)4月14日(日)以降に受験される方
については下記の「第3版」をご覧ください。


教則の読み上げ動画を作成しました 詳しくは
無人航空機の飛行の安全に関する教則 第3版 読み上げ動画


改正航空法により新設された「無人航空機操縦者技能証明制度」により「一等無⼈航空機操縦士」と「二等無⼈航空機操縦士」という、国による技能・知識の技能証明がスタートしました。
この制度の、学科試験、実地試験及び身体検査により無人航空機を飛行させる者の知識と能力を判定して、これらに合格した者について無人航空機を飛行させるのに必要となる一定の技能を有していることを国が無人航空機操縦者技能証明(技能証明)として証明するもの制度です。
この証明を受けるためには、原則として学科試験、実地試験及び身体検査に合格することが必要すが、登録講習機関(国が登録する民間機関)において無人航空機の操縦に係る必要な講習を受講し、講習の修了審査に合格した場合には実地試験が免除されます。
この教則は、無人航空機を飛行させるのに必要な最低限の知識要件及び学科試験において求められる最低限の知識要件を記載することを目的として作成されたものである。技能証明を取得しようとする者を含む無人航空機を飛行させる者にあっては、この教則を常に参照し、安全な飛行を行うために必要な知識を身に付けるために公開されている教則です。
無人航空機の飛行に最低限必要となる知識要件が記載されており、登録講習機関における講習用テキストの土台としての役割を担うことになります。
このように、この教則の目的と役割が「1. はじめに 」の中に書かれています。

この教則も、当初公開されていたものから改訂され、第2版になっています。
国土交通省航空局より公開をされているで、誰でも無料で手に入れることができます。
検索サイトで、検索すると、第2版の教則の古い物や、抜粋されたものなど、様々な種類が引っかかる可能性があるようです。できれば、航空局のWEBサイトから直接ダウンロードされるのがよいと思います。 一応、下記にリンクをつけておきます。

無人航空機の飛行の安全に関する教則  令和4年(2022年)11月2日第2版 [PDF] 外部リンク
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001520517.pdf

教本の読み上げ動画を作成しました 詳しくは
無人航空機の飛行の安全に関する教則 第2版 [読み上げ]

以前にも書いたように、この教則が、無⼈航空機操縦士・学科の「基本のき」になりますのでこれを学ぶことがドローンの操縦者技能証明を学ぶ場合だけでなく、ドローンの概略を知る一番の近道ではないかと思います。この公開された教則を少しづつ引用しながら、補足説明を加えつつ読んでいきたいと思います。

教則本文を黒色に、補足説明を別色で記載して、できるだけわかりやすく書いていきたいと思います。
まとめた順に下記の目次からリンクし行きたいと思います。


目 次
1. はじめに
 2.1 操縦者の役割と責任
 2.1.1 操縦者としての自覚
 2.1.2 役割分担の明確化
 2.1.3 準備を怠らない
 2.1.4 ルール・マナーの遵守
 2.1.5 無理をしない
 2.1.6 社会に対する操縦者の責任
 2.1.7 第三者及び関係者に対する操縦者の責任
 2.1.8 事故を起こしたときに操縦者が負う法的責任
 2.2 安全な飛行の確保
 2.2.1 飛行計画の作成・現地調査
 2.2.2 機体の点検
 2.2.3 気象情報の収集
 2.2.5 連絡体制の確保
 2.2.6 服装に対する注意
 2.2.7 体調管理
 2.2.8 技能証明書等の携帯
 2.2.9 飛行中の注意
 2.2.10 飛行後の注意
 2.3 事故が起きた時の対応
 2.3.1 事故を起こしたら
 2.3.2 通報先
 2.3.3 保険
3. 無人航空機に関する規則
 3.1.1 航空法に関する一般知識
 3.1.2 航空法に関する各論
 3.2.1 小型無人機等飛行禁止法
 3.2.2 電波法
 3.2.3 その他の法令等
 3.2.4 飛行自粛要請空域
4. 無人航空機のシステム
 4.1.1 無人航空機の種類と特徴
 4.1.2 飛行機
 4.1.3 回転翼航空機(ヘリコプター)
 4.2.1 夜間飛行
 4.2.2 目視外飛行
 4.3.1 無人航空機の飛行原理
 4.3.2 揚力発生の特徴
 4.3.3 無人航空機の飛行性能〔一等〕
 4.3.4 無人航空機へのペイロード搭載 
 4.3.5 飛行性能の基本的な計算〔一等〕
 4.4.1 フライトコントロールシステム
 4.4.2 無人航空機の主たる構成要素
 4.4.3 送信機
 4.4.4 機体の動力源
 4.4.5 物件投下のために装備される機器
 4.4.6 機体又はバッテリーの故障及び事故の分析
 4.5.1 電波
 4.5.2 磁気方位
 4.5.3 GNSS
 4.6.1 電動機における整備・点検・保管・交換・廃棄
 4.6.2 エンジン機における整備・点検
5. 無人航空機の操縦者及び運航体制
 5.1.1 操縦者の義務
 5.1.2 運航時の点検及び確認事項
 5.1.3 飛行申請
 5.1.4 保険及びセキュリティ
 5.2.1 離着陸時の操作
 5.2.2 手動操縦及び自動操縦
 5.2.3 緊急時の対応
 5.3.1 操縦者のパフォーマンスの低下
 5.3.2 アルコール又は薬物に関する規定
 5.4.1 CRM (Crew Resource Management) 
 5.4.2 安全な運航のための補助者の必要性、役割及び配置
6. 運航上のリスク管理 
 6.1.1 安全に配慮した飛行
 6.1.2 飛行計画
 6.1.3 経路設定
 6.1.4 無人航空機の運航におけるハザードとリスク
 6.1.5 無人航空機の運航リスクの評価
 6.1.6 カテゴリーⅢ飛行におけるリスク評価〔一等〕
 6.2.1 気象の重要性及び情報源 
 6.2.2 気象の影響
 6.2.3 安全のための気象状況の確認及び飛行の実施の判断 
 6.3.1 飛行機 
 6.3.2 回転翼航空機(ヘリコプター)
 6.3.3 回転翼航空機(マルチローター)
 6.3.4 大型機(最大離陸重量 25kg 以上)
 6.4.1 夜間飛行
 6.4.2 目視外飛行
※ 〔一等〕は、無人航空機操縦者技能証明の一等無人航空操縦士の資格の区分を対象とした項目であることを示す。


無人航空機に関する物の中には航空機の工学や法令、無線通信の工学や法令、運行などに関するものや気象やコンピュータなど様々な分野のものが幅広く関わっています。余分な知識と思われている物でも、知っていると、これらの関連するものを知ろうとする時に、引っかかりが多少、少なくなるのではないでしょうか。そのような直接的な関わり合いは薄くても、間接的に役立ちそうな部分を【教則学習・周辺知識】としてまとめていこうと思います。また、【教則学習】で詳しく触れられなかったことを【教則学習・詳細】として少し詳しくまとめたいと思います。

この目次からそれぞれの項目のページへリンクしてあります。まとめ終わった項目から少しづつリンクしていきます。

世界の時間とタイムゾーン・JST、UTCとズールータイム【教則学習・周辺知識】 サイト内リンク

フォネティックコード(Phonetic code)通話表【教則学習・周辺知識】 サイト内リンク

航空機の飛行方式 IFRとVFR【教則学習・詳細】 サイト内リンク

CRM  クルー・リソース・マネジメント 【教則学習・詳細】 サイト内リンク

全地球測位システム Global Positioning System (GPS)【教則学習・詳細】 サイト内リンク

無人航空機に使用されている無線【教則学習・詳細】 サイト内リンク
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自己紹介

ノーマン飛行研究会
2015年 首相官邸ドローン事件があった年、トイドローンを手にして以来ドローンと関わっています。JUIDAの無人航空機安全運航管理者、操縦技能証明とドローン検定協会の無人航空従事者試験1級 を取得しております。無線関連の第1級陸上特殊無線技士も取得しております。 できるだけ正確に学んだことを綴って行きたいのですが、もし間違いなどありましたらご指摘いただけると嬉しいです。 このサイトはリンクフリーです。報告の必要ありません。リンクして頂けると喜びます。
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