無人航空機 のための 気象情報【教則学習・詳細】
2024年3月6日
2024年9月4日
無人航空機の運用に必要な気象情報
無人航空機を飛行させたり、飛行計画をたてたりする際には、気象に関する知識や情報が非常に重要です。
「無人航空機の飛行の安全に関する教則」には、一般的な天気予報だけでなく、提供されている具体的な気象情報や予報も理解する必要がある、と言っています。具体的には、作業内容、時間帯、環境に合わせて、雲量、視程障害、風向風速、降水など、飛行に影響する気象情報を適切に入手し、分析してから飛行を開始しなければなりません。
飛行準備や計画の際には、気象情報の確認や分析・検討が必須です。ただし、無人航空機の種類によっては、重視すべき気象情報が異なります。例えば、貨物用や測量などの無人航空機では「晴れか、雨か」が重要ですが、空撮を行うドローンでは「雨かどうか」だけでなく、「どの程度晴れているか」も重要な情報となります。なぜなら、空の晴れ具合(曇り具合)が成果物の品質に影響する可能性があるからです。
このように「晴れ」「雨」のような単純な気象予報だけでなく、詳細な気象情報の取得方法について、まとめました。気象情報を出しているサイトはさまざまありますが、今回は、会員登録の必要なサイトや有償のサイトは、省いています。
必要な気象情報
- 飛行計画立案時、 気象予測・天気予報と、日出・日没情報、台風情報など。
- 飛行前、飛行時、 リアルタイム気象情報、国内悪天解析図、国内悪天予想図、
国内悪天12時間予想図、下層悪天予想図、
下層悪天予想図(詳細版)など。
飛行計画立案時に必要な気象情報
フライトプランを立てる時、 天気予報と、日出・日没情報、などが必要です。これは飛行する日程や時間をお天気と相談して決定する為、天気予報が必要になります。これは、比較的長期の天気予報が必要になることもあると思います。時間の決定には、日出・日没情報も必要になる場合もあると思います。フライトプランがどこまでずれ込んでも日没までに飛行を終えられるように飛行時間から逆算して計画をしなければなりませんし、早朝は何時から飛行可能なのかの確認が必要になるかもしれません。天気予報について詳しくまとめています。
無人航空機 のための 気象情報 天気予報
日出・日没情報について詳しくまとめています。
無人航空機 のための 気象情報 日出の時刻・日の入りの時刻
無人航空機を飛行させることが出来る時間帯を調べる方法
台風情報について詳しくまとめています。
無人航空機 のための 気象情報 台風情報と進路予想
世界各国の台風情報と進路予想のサイト
飛行前、飛行時に必要な気象情報
飛行前、飛行時、実際の現場で、リアルタイムに気象情報得る必要があります。これは、今、現在の気象情報を得るだけではなく飛行中の時間内にどのように気象が変化する可能性があるのかを確認することも含まれます。リアルタイム気象情報について詳しくまとめています。
無人航空機 のための 気象情報 気象のリアルタイム情報
ほぼリアルタイムで気象情報を得ることができるWEBサイトの使い方。
航空機の運航のために発表されている、航空気象情報について詳しくまとめています。
無人航空機 のための 気象情報 航空気象情報
国内悪天解析図、国内悪天予想図、国内悪天12時間予想図、下層悪天予想図、下層悪天予想図(詳細版)の読み方と用語解説。
インターネットを活用した気象情報の入手
アメダス(AMeDAS:Automated Meteorological Data Acquisition System)日本国内、約1,300か所の気象観測所で構成される気象庁の無人観測施設「地域気象観測システム」の通称で、自動気象データ収集システムとも呼ばれています。
システムの名称を決める際に、気象庁では"Automatic Meteorological Data Acquisition System"の略称であるAMDAS(アムダス)をはじめいくつかの略称が候補に上がったそうですが、「MeteorologicalのMeを採って、「雨ダス」とも聞こえるAMeDAS(アメダス)の方がおもしろいとの理由で、決定されたと言われています。その後、英語の名称がAutomaticからAutomatedに変更されたが略称は現在でもそのまま使用されています。
アメダスは1974年11月1日に運用を開始し、現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17km間隔)あり、このうち、約840か所(約21km間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、湿度を観測しているほか、雪の多い地方の約330か所では積雪の深さも観測しています。
アメダスはその名称から、降水量の観測イメージが強いですが、風向・風速なども、約21km間隔で計測され、一時間と10分毎に公開されている為、降水量だけでなく、これらの風のデータも有用だと思います。
ー記事をシェアするー