Noman Flight Research Group 無人航空機(ドローン)の研究会です

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ADS-Bを受信するフライト追跡表示サービス 航空機のリアルタイム運行状況 ATCの話3

2024年12月18日  2024年12月20日 

今、上空を飛行している飛行機の状況を無料で確認できるWEBサイト

航空機から送信されるADS-Bの情報を基に無料でウェブサイトのマップ上にリアルタイムに飛行情報を表示するサービスがあります。
このようなWEBサイトが複数ありますが、それぞれ独自のADS-B受信ネットワークを用いているため同一のタイミングで確認しても表示される機体が異なる場合があるようです。これは受信ネットワークの違いや、フィルタリング方針の違いにあるようです。UIも異なりますし、地図から確認する方法以外に便名や航空会社、使用機体、出発到着空港からなど様々な条件で表示させることが出ますので目的に応じて使いやすいもの使用してみてください。
主要なWEBサイトは以下のようなものです。

Flightradar24
https://www.flightradar24.com/

ADS-B Exchange
ADS-B Exchange - track aircraft live
https://globe.adsbexchange.com/
ADS-B Exchangeは、フィルタリングも検閲もされていない世界の航空動向の窓口を提供するという当初の使命を堅持しています。

FlightAware
FlightAware Live
https://www.flightaware.com/live/map


航空機のリアルタイム運行状況表示サービス
 フライトレーダー24(Flightradar24) 

https://www.flightradar24.com/

ADS-Bを受信して、航空機のリアルタイム運行状況を表示するフライト追跡表示サービスで、一部では大変有名なWEBサイトです。目の前の空を飛んでいる飛行機やヘリコプターなどの航空機をライブで地図上に飛行機アイコンで位置表示するWEBサイトで、登録なしで無料で利用することができます。ただし、15分でタイムアウトするので、リロードする必要があります。

この「Flightradar24」は、2006年にスウェーデンの2人の航空マニアが、北欧と中欧にADS-B受信機のネットワークを構築し、趣味のプロジェクトとしてスタートし、2009年にはネットワークを開放し、ADS-B受信機を持っている人なら誰でもネットワークにデータをアップロードできるようにしたのが始まりです。その後、世界の多くの地域が広がって行き、全世界をカバーするようになり、ほぼリアルタイムで航空機の運行情報を取得できるようになりました。

フライトレーダー24(Flightradar24)の使い方

フライトレーダー24 日本上空のキャプチャ
Flightradar24 日本上空のキャプチャ
登録しなくても利用可能です。 ただし時間制限(15分)があります。

Flightradar24 のキャプチャ
航空機アイコンをクリックするとその航空機の詳細を確認することができきます。
Flightradar24 のキャプチャ
Flightradar24 のキャプチャ

フライトレーダー24 timed outのキャプチャ
15分が経過するとタイムアウトしますが
「再読み込み(リロード)」をすると引き続き利用が可能です。

フライトレーダー24 画面左上キャプチャ
画面左上に注目されてる航空機のランキングが表示されます。
クリックすることで詳細を確認することができます。

フライトレーダー24 ウクライナ周辺キャプチャ
以前はウクライナ周辺の軍用機がランキングに表示されることが多く
たまにグローバルホークなど無人偵察機が現れることもありました。

表示される航空機について

すべての航空機が確認できるのではなく対応したトランスポンダ(ADS-B)を搭載した機体のみ確認できます。大型旅客機は搭載が義務化されていますが小型の航空機では搭載していないものもあるため未搭載の機体は表示されません。
また軍用機は作戦中などトランスポンダ発信を意図的に切っている場合があり、常に表示されているとは限りません、全く見ることができないわけではなく、表示させる・させないは、コントロールされているようです。政府専用機などは安全保障上の問題で、捜査機関などは捜査上の秘匿のため、フィルタリングされて表示されないようになっているものもあります。

トランスポンダ(ADS-B) Automatic Dependent Surveillance-Broadcast とは

自動依存監視放送送信機のことで、搭載された航空機は衛星ナビゲーションや他のセンサーを介してその位置を決定し、定期的にそれを自動送信し、追跡を可能にする監視技術です。この情報は、地上からの尋問(問合せ)信号(ポーリング)を必要としないため、二次監視レーダーの代替として航空交通管制地上局によって受信することができます。また、状況認識を提供し、自己分離を可能にするために、他の航空機によって受信することも可能です。ADS-B(自動依存監視放送送信機)は、パイロットの入力作業や外部入力を必要としないという点で名称の通り、「自動」といえます。ADS-Bトランスポンダから送信される電波の周波数は、1090[MHz]で、位置情報の他、航空機のカテゴリ情報、対気速度、などの情報も同時に送信される様に、国際的に定められています。ADS-Bの送信範囲はおよそ200海里(370km)であり、イリジウム・ネクストシステムを介し、低軌道衛星から情報を受信することも可能になっています。衛星から確認できる航続距離はおよそ2,000海里(3700km)であるため、この技術によりこれまで地上設備へ電波が届かなないために監視できなかった洋上の空域や極域まで効果的にカバーすることが可能になりました。

ADS-Bについて詳細は以下に詳しくまとめています
ADS-B  ADS-C ADSの概要  航空管制と人口衛星 ATCの話2


ADS-B Exchange

ADS-B Exchange - track aircraft live
https://globe.adsbexchange.com/
ADS-B Exchangeは、フィルタリングも検閲もされていない世界の航空動向を提供するポリシーがうたわれているサイトです。

ADS-B Exchange のキャプチャ
ADS-B Exchange のキャプチャ

FlightAware

FlightAware Live
https://www.flightaware.com/live/map
日本語の表示に対応しています。
Flight Aware のキャプチャ
Flight Aware のキャプチャ

Flight Aware のキャプチャ
Flight Aware のキャプチャ


ATC(航空管制)関連を詳しくまとめました。
UTMとATC (航空交通管理) の現状と将来の展望 ATCの話1
ADS-B  ADS-C ADSの概要  航空管制と人口衛星 ATCの話2

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自己紹介

ノーマン飛行研究会
2015年 首相官邸ドローン事件があった年、トイドローンを手にして以来ドローンと関わっています。JUIDAの無人航空機安全運航管理者、操縦技能証明とドローン検定協会の無人航空従事者試験1級 を取得しております。無線関連の第1級陸上特殊無線技士も取得しております。 できるだけ正確に学んだことを綴って行きたいのですが、もし間違いなどありましたらご指摘いただけると嬉しいです。 このサイトはリンクフリーです。報告の必要ありません。リンクして頂けると喜びます。
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