Noman Flight Research Group 無人航空機(ドローン)の研究会です

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無人航空機(ドローン)の登録記号 と 航空機の識別記号(aircraft registration)

2025年2月18日  2025年2月18日 

ドローン(無人航空機)の登録記号の表示について

無人航空機の登録制度において、登録が完了すると各機体に固有の登録記号が割り当てられます。この登録記号は法令に基づき、定められた規格に従って機体に表示することが義務付けられています。表示方法については、文字の大きさや種類など、詳細な規定が設けられており、これらの要件を厳密に遵守する必要があります。
このような登録記号の表示制度は、実は無人航空機に限ったものではありません。軍用機(自衛隊機)を除く一般の有人民間航空機においても、同様の機体番号表示が義務付けられています。この共通点に着目し、無人航空機の登録記号表示について、実際の民間航空機での例も参考にしながら理解を深めることができるのではないでしょうか。

航空法施行規則より抜粋
(登録記号の表示等の方法)
第二百三十六条の六 登録無人航空機の所有者は、次に掲げるところにより当該登録無人航空機の登録記号を識別するための措置を講じなければならない。
一 次に定めるところにより登録記号を表示すること。
  イ 登録記号は、装飾体でないアラビア数字又はローマ字の大文字により、
    耐久性のある方法で、鮮明に表示すること。
  ロ 登録記号は、無人航空機の胴体のうち、容易に取り外すことができない部分の
    表面であつて外部から容易に確認できる場所に表示すること。
  ハ 登録記号に使用する文字及び数字の高さは次のとおりとすること。
    (1)第二百三十六条の三第一項第九号イに該当する無人航空機にあつては、
       三ミリメートル以上
    (2)第二百三十六条の三第一項第九号ロに該当する無人航空機にあつては、
       二十五ミリメートル以上
ニ 登録記号の色は、表示する場所の地色と鮮明に判別できるものとすること。

国土交通省の航空局長より 無人航空機登録要領が下記のように出されています。

無人航空機登録要領 001442849.pdf (mlit.go.jp)

 ① 登録記号の表示

登録記号は、装飾体でないアラビア数字又はローマ字の大文字により、耐久性 のある方法で、鮮明に表示しなければならない。
このため、無人航空機の材質や 飛行形態に応じ、登録記号を印字したシールの貼付、油性ペンでの記載、スプレ ーによる塗装、刻印などから適切な方法を選択することができる。
 なお、無人航空機の使用中に登録記号を印字したシールの剥離に伴う紛失、表示の消滅等が生じないよう耐候性を考慮するとともに、無人航空機を拾得した者等が容易に判別できるようにする必要があるため、機体表面上の他の表示と紛れることがないよう一連で表示しなければならない。

② 登録記号の表示の位置

 登録記号は、無人航空機の胴体のうち、容易に取り外すことができない部分の 表面であつて外部から容易に確認できる場所に表示しなければならない。 登録記号は、無人航空機を拾得した者等が容易に認識できるものであり、墜落 時に飛散する可能性の低い場所に表示させる必要があるため、胴体面で外部から 容易に確認できる場所のうち、ドライバー等の工具を用いずに取り外すことので きない場所に表示しなければならない。胴体面にある場所であっても、バッテリ ーの蓋等の工具を用いずに取り外すことのできる場所へ表示することはできな い。

 ③ 登録記号の表示に使用する文字及び数字の高さ

 使用する文字及び数字の高さは次のとおりとすること。
イ) 重量の区分が 25kg 未満の場合 … 3 mm 以上
ロ) 重量の区分が 25kg 以上の場合 … 25 mm 以上

④ 登録記号の表示の色

 登録記号の表示の色は、表示する場所の地色と鮮明に判別できるものでなければならない。

JU0123456ABC
(「JU」から始まる 12 桁のアルファベット大文字及び数字の組み合わせ)
「JU」の「U」はUAV(unmanned aerial vehicle)の「U」だと思います


登録記号を表示する文字(フォント)を考える

無人航空機の登録表示に使用する文字について、法令上の要件と実務的な観点から検討してみましょう。無人航空機登録要領では、登録記号の表示に関して「装飾体でないアラビア数字又はローマ字の大文字」を使用することが求められていますが、「装飾体でない」文字の具体的な定義(フォントの指定等)については明確な記述が見当たりません。これは単純で視認性の高い文字を意味すると推測されますが、「装飾体でない」という要件を満たすフォントについて、和文・欧文それぞれの特徴から詳しく考察してみます。

和文フォントについて見てみると、明朝体は「うろこ」や「ひげ」といった装飾的要素を持つことから、要件を満たさない可能性が高いと考えられます。対してゴシック体は比較的シンプルな字体であるため、より適切な選択肢となりそうです。

欧文フォントは大きく分けて、セリフ体、サンセリフ体、スクリプト体(筆記体、ブラックレター等を含む。なお、ここでの「ブラックレター」は欧文書体としての「ゴシック」を指し、和文書体のゴシック体とは異なります)、デコラティブ書体(装飾書体)の4種類があります。このうちスクリプト体とデコラティブ書体は明らかに装飾的な性質を持つため、要件を満たさないと判断できます。セリフ体については、文字の先端に装飾的な要素(セリフ)があることから、「装飾体でない」という要件に抵触する可能性があります。一方、サンセリフ体は文字端の装飾がない(「サン[Sans]」はフランス語で「〜がない」の意味です)文字端の装飾を持たないシンプルな書体のため、要件に最も適合すると考えられます。
ただし、これらの解釈については航空局による正式な確認が望ましいところです。特定のフォントについて個別に確認することも理論的には可能かもしれませんが、現実的ではありません。参考として、有人航空機の識別記号も同様に「装飾体でないアラビア数字又はローマ字の大文字」という条件があるため、実際の有人航空機での表示方法が良い指針になるかもしれません。
  
フォント

代表的なフォント
上から
和文 ゴシック
和文 明朝
欧文 セリフ
欧文 サンセリフ
欧文 スクリプト
欧文 ゴシック(デコラティブ)

実際の航空機の機体番号表記

無人航空機の文字表示の参考として、有人航空機の機体番号(レジ番号)の表記方法を見てみると、興味深いです。有人航空機においても同様に「装飾体でないアラビア数字又はローマ字の大文字」による表記が義務付けられているためです。
実際の航空機の、機体番号にはサンセリフ体系のフォントが広く採用されていることがわかります。さらに注目すべき点として、全日空のように文字を斜めに傾けた斜体(イタリック)を採用したり、機体色との視認性を確保するために文字に白い縁取りを施したりするなど、一定のデザイン的な工夫が認められています。このような実例から、文字の基本的な要件を満たしつつ、視認性や美観を考慮した表現にある程度の自由度が認められていることがわかります。

JA743J Boeing 777-300ER Japan Airlines passing the control tower heading for std 335 on its first visit.
JA743J Boeing 777-300ER Japan Airlines passing the control tower heading for std 335 on its first visit.
JA743J
JA743J


All Nippon Airways Boeing 737-800 JA67AN
All Nippon Airways Boeing 737-800 JA67AN
221.20, Public domain, via Wikimedia Commons

JA67AN
JA67AN


Eurocopter EC.135P1 of Nakanihon Air Service/Doctor Heli at Nagoya Komaki-NKM, Japan, 15/09/16.
Eurocopter EC.135P1 of Nakanihon Air Service/Doctor Heli at Nagoya Komaki-NKM, Japan, 15/09/16.
Alec Wilson from Khon Kaen, Thailand, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
JA81TT
JA81TT


Nagoya Airfield, Central Helicopter Service
Nagoya Airfield, Central Helicopter Service
Kentaro Iemoto, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

JA9979
JA9979


Japan Coast Guard AW139(JA973A - MH973, "Mihoduru2") take off at JMSDF Maizuru Air Station
Japan Coast Guard AW139(JA973A - MH973, "Mihoduru2") take off at JMSDF Maizuru Air Station
Hunini, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
JA973A
JA973A


Fukui Police Helicopter Kuzuryu
SONIC BLOOMING, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
JA110K
JA110K


c/n 6758 Built 2007 Operated by the Nagoya City Fire Department Nagoya Komakai Airport Aichi Prefecture, Japan
c/n 6758 Built 2007 Operated by the Nagoya City Fire Department Nagoya Komakai Airport Aichi Prefecture, Japan
Alan Wilson from Peterborough, Cambs, UK, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
JA758A  JAナゴヤA
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All the civil aircraft were in a hangar at Yao airport.
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JA100F
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Sendai City Fire Air Corps JA119J
Sendai City Fire Air Corps JA119J
Ebiebi2, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
JA119J
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FFPB-Aerospatiale AS365N2 Dauphin 2-JA119F-Fukuoka airport
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Amayagan, CC0, via Wikimedia Commons
JA119F
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SKYDRIVE(SD-05型)の飛行試験の様子
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JX0187

航空機の機体記号(aircraft registration)と無人航空機の登録記号


JAL Dreamliner tail
Valentin Hintikka from FinlandCC BY 2.0, via Wikimedia Commons


航空機識別記号(Aircraft Registration)の概要について

航空機識別記号は、有人の各航空機に割り当てられる固有の識別子です。これは国籍記号と登録記号から構成される識別体系となっています。
業界では登録を示すレジストレーション(registration)の略称として、レジ、レジスタ、レジ番、レジナンバーなどの通称が使われることがあります。なお、日本の国土交通省航空局では、この識別子を「識別記号」と公式に呼称しています。

この識別記号システムは、ICAO(国際民間航空機関)加盟国・地域の民間航空機を個別に識別するための仕組みです。

識別記号は通常、アルファベットまたはアルファベットと数字を組み合わせた「国籍記号」で国を示し、その後にハイフンを挟んで「登録記号」(数字またはアルファベット)が続く形式を採用しています。ただし、アメリカや日本など一部の国ではハイフンを省略します。この基本構造は世界共通ですが、国籍記号と登録記号それぞれの文字数は国によって異なります。日本の場合、航空法施行規則第133条で国籍記号を「装飾のないローマ字大文字JA」、第134条で登録記号を「装飾のない4文字のアラビア数字またはローマ字大文字」で表示しなければならないと規定しています。

一方、アメリカの場合は国籍記号が1文字、登録記号が最大5文字と定められています。国籍記号については、日本は「JA」、アメリカは「N」を使用します。
日本では1997年以降、航空機数の増加に対応するため、登録記号におけるローマ字の使用に制限が設けられました。具体的には、数字との混同を避けるため「I」「O」「S」、また「CC」「JA」を含む組み合わせは使用できません。現在、登録記号は「JA+数字3個+アルファベット1個」または「JA+数字2個+アルファベット2個」の2パターンに限定されています。

航空会社では、日本航空が末尾に「J」、全日本空輸が末尾に「A」を採用しています。また、フジドリームエアラインズは「JA+2桁番号+FJ」という独自の命名規則を採用しています。
警察機や消防機では110や119など緊急電話番号を含む組み合わせを、政府機関は国家に関連する記号を、企業の航空機では社名に関連する記号を申請するケースが見られます。
特殊な航空機に関して、一部の国では独自の記号体系を設けています。日本の場合、超軽量動力機には「JR」、ジャイロプレーンには「JE」、その他の自作航空機には「JX」で始まる識別記号が割り当てられ、通常の国籍記号「JA」は使用されません。
識別記号の表示位置は各国の法規制や機体の種類により異なります。日本では、固定翼機の場合、主翼の右上面と左下面、および尾翼または胴体側面に表示します。回転翼機(ヘリコプターなど)では胴体の下面と側面に表示し、この場合、尾翼は胴体側面の一部として扱われます。エンジンカウルへの表示は、日本では禁止されていますが、アメリカでは許可されています。

識別記号の表示方法は、かつての塗装から現在ではステッカーが主流となっています。
過去の日本では、「JA」の後ろに機種別の登録番号が続く体系が採用されており、これは民間航空会社だけでなく、警察・消防・海上保安庁・航空局などの官庁機にも適用されていました。ただし、自衛隊機については航空法の適用除外となっており、数字のみで構成される独自の識別記号体系が使用されています。

0001〜0999 第三種滑空機
1001〜1999 特殊航空機
2001〜2999 第一種、第二種滑空機、動力滑空機
3001〜4999 ピストン単発飛行機
5001〜5999 ピストン多発飛行機
7001〜7999 ピストン・ヘリコプター
8001〜8999 ジェット機、ターボプロップ機
9001〜9999 ターボシャフト・ヘリコプター
A0001〜A9999 熱気球

航空機の識別記号は、特にジェット機とターボプロップ機について、より詳細な分類が存在していました。具体的には以下のような体系が採用されていました。
「JA8000」番台は4発ジェット旅客機(第1号機はDC-8でJA8001)、「JA8100」番台はボーイング747に代表される大型4発ジェット旅客機、「JA8300」番台はボーイング727などの3発ジェット旅客機、「JA8400」番台はボーイング737をはじめとする双発ジェット旅客機、「JA8500」番台はDC-10、MD-11、トライスターなどの大型3発ジェット旅客機、そして「JA8600」から「JA8800」番台にはYS-11や測量用エアロコマンダーなどのターボプロップ機が分類されていました。
しかしながら、1990年代以降、航空機数が著しく増加したことにより、この分類方式では対応が困難となり、未使用の番号を順次活用する方式へと移行しました。この過程では、以前は縁起を考慮して使用を避けていた番号についても、8000番台に限り使用されるようになりました。

また、当初6001から6999番台は多発ピストン機専用の未使用領域として確保されていましたが、ヘリコプターの急速な普及により9001から9999番台の収容能力が限界に達したため、この番台もヘリコプター用の登録番号として転用されることとなりました。
戦前期の日本では、現在のイギリスの方式に類似した「J-ABCD」形式の識別記号が使用されていました。例として、歴史的な航空機である神風号には「J-BAAI」、ニッポン号には「J-BACI」という識別記号が付与されていました。現行の「JA」による国籍記号制度は、1952年の民間航空再開時に導入されました。
識別記号「JA001A」は、特別な意味を持つ記号として知られており、最初は朝日新聞社航空部が報道業務のために導入したセスナ 560 サイテーションに付与されました。その後、複数の企業に所有権が移転しながら運航が継続され、最終的に2020年11月に登録が抹消されるまで使用されていました。
日本の航空機識別記号制度では、自動車の登録番号制度と同様に、一度使用された識別記号は原則として再使用されません。ただし、同一機体を国内で再登録する場合(例:海外への売却後に買い戻して再登録する場合や、整備・改修のために一時抹消した機体を再登録する場合)は、この原則の例外として同一の識別記号の使用が認められています。

航空機の識別記号表示に関する規定

航空機の運航時には識別記号の表示が必須とされており、これは国籍記号「JA」(装飾のないローマ字大文字)および登録記号(装飾のない4文字のアラビア数字またはローマ字大文字)から構成されます。これらの記号は、耐久性があり明確に視認できる方法で表示する必要があります。

固定翼機における表示位置と方法については、以下の規定があります:
- 主翼部分:右翼の上面と左翼の下面に表示し、翼の前縁・後縁から等距離の位置に配置します。記号の上部は必ず主翼前縁方向を指すように配置します。
- 垂直尾翼部分:垂直安定板の最も外側の面に表示し、各端から5センチメートル以上の余白を確保します。
- 胴体部分:主翼と尾翼の間の胴体外側面に表示し、水平安定板前縁の直前に配置します。

回転翼航空機(ヘリコプター等)の場合は、胴体の底面および側面に表示することが定められています。

登録記号については、新規登録時に希望する文字・数字の組み合わせを申請することが可能ですが、登録記号取扱規則による制限が適用されます。
熱気球については特殊な扱いとなっており、国土交通省ではなく日本気球連盟が登録を管理しています。
レジャー用途の超軽量動力機やスポーツ航空機、実験用の自作機などには特別な識別記号体系が適用されます。これらには通常の国籍記号「JA」は使用されず、代わりに以下の記号体系が用いられます:
- 超軽量動力機:「JR」で始まる6文字
- ジャイロプレーン:「JE」で始まる6文字
- その他の自作機等:「JX」で始まる6文字

これらの特別な識別記号は、先頭2文字のアルファベットと後続4文字のアラビア数字で構成されます。ただし、超軽量動力機とジャイロプレーンについては、数字部分の記号が不足した場合、末尾1〜3文字をアルファベットで代替することが認められています。この場合、混同を避けるため「I」「O」「Q」の使用は禁止されていますが、通常の登録記号では使用できない「S」の使用は許可されています。

JR0201〜6ZZZ 超軽量動力機(舵面操縦型)
JR7001〜7ZZZ 超軽量動力機(体重移動操縦型)
JR8001〜9ZZZ 超軽量動力機(パラシュート型)
JE0001〜9ZZZ ジャイロプレーン
JX0001〜9999 超軽量動力機やジャイロプレーンの要件を満たさない自作航空機(空飛ぶクルマと呼ばれる乗用電動マルチコプターなどがこれに当てはまります)

参考:航空機の登録 - Wikipedia
   機体記号 - Wikipedia


無人航空機(ドローン)の識別記号制度について

2022年6月20日から、無人航空機にも登録記号の表示が義務付けられることとなりました。これは無人航空機が有人航空機と同じ空域を共有する存在であることから、国土交通省航空局の監督下に置かれ、従来の航空機規制の考え方を基礎とした制度として整備されたものと考えられます。

この登録記号は「JU」で始まる12文字の英数字で構成され、アルファベット大文字と数字を組み合わせて構成されます。なお、有人航空機の識別記号とは異なり、使用者が記号を選択することはできない仕組みとなっています。

令和3年 11 月 25 日 制定(国官参次第 116 号)
令和4年 4月 26 日 改正(国空無機第 6071 号)

無人航空機登録要領より抜粋

6. 登録記号 規則第 236 条の5に基づく、登録記号の通知は無人航空機の登録がなされたとき、 電子メール又は郵送により行うものとする。 登録記号は「JU」から始まる 12 桁のアルファベット大文字及び数字の組み合わせで 登録無人航空機毎に一意に割り当てられる。 登録記号は登録更新、変更届出を行った場合には変更されないが、一度登録を抹消し たもの(有効期限を超過し失効したものを含む。)を再度登録する場合は、新たに別の 登録記号が割り当てられ、前と同じ登録記号を使用することはできない。

 7. 登録記号の表示等の方法 7-1.物理的な登録記号の表示 登録を受けた無人航空機の所有者は、航空の用に供する前に、6.により通知を 受けた登録記号を、以下の7-1.①~④に従って無人航空機に物理的に表示しなければならない。

 ① 登録記号の表示 登録記号は、装飾体でないアラビア数字又はローマ字の大文字により、耐久性 のある方法で、鮮明に表示しなければならない。このため、無人航空機の材質や 飛行形態に応じ、登録記号を印字したシールの貼付、油性ペンでの記載、スプレ ーによる塗装、刻印などから適切な方法を選択することができる。 なお、無人航空機の使用中に登録記号を印字したシールの剥離に伴う紛失、表 示の消滅等が生じないよう耐候性を考慮するとともに、無人航空機を拾得した者 等が容易に判別できるようにする必要があるため、機体表面上の他の表示と紛れることがないよう一連で表示しなければならない。

 ② 登録記号の表示の位置 登録記号は、無人航空機の胴体のうち、容易に取り外すことができない部分の 表面であつて外部から容易に確認できる場所に表示しなければならない。 登録記号は、無人航空機を拾得した者等が容易に認識できるものであり、墜落 時に飛散する可能性の低い場所に表示させる必要があるため、胴体面で外部から 容易に確認できる場所のうち、ドライバー等の工具を用いずに取り外すことので きない場所に表示しなければならない。胴体面にある場所であっても、バッテリ ーの蓋等の工具を用いずに取り外すことのできる場所へ表示することはできな い。

 ③ 登録記号の表示に使用する文字及び数字の高さ 使用する文字及び数字の高さは次のとおりとすること。
イ) 重量の区分が 25kg 未満の場合 … 3 mm 以上
ロ) 重量の区分が 25kg 以上の場合 … 25 mm 以上

④ 登録記号の表示の色 登録記号の表示の色は、表示する場所の地色と鮮明に判別できるものでなけれ ばならない。

無人航空機登録要領 001442849.pdf (mlit.go.jp)

この制度の導入は、一般消費者でも容易に入手・運用が可能なドローンについても、航空安全を最優先する航空界の一員として適切に管理される必要性を示すものといえます。

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ドローン(無人航空機)の機体登録義務化から3年 有効期限の更新 更新登録の申請

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ドローン(無人航空機)の機体登録義務化スタート直前の状況 ​​2022.06.16

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無人航空機(ドローン)に搭載するリモートID機器

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今、上空を飛行している飛行機の状況を無料で確認できるWEBサイト 航空機から送信されるADS-Bの情報を基に 無料で ウェブサイトのマップ上にリアルタイムに飛行情報を表示するサービスがあります。 このようなWEBサイトが複数ありますが、それぞれ独自のADS-B受信ネットワークを用いているため同一のタイミングで確認しても表示される機体が異なる場合があるようです。これは受信ネットワークの違いや、フィルタリング方針の違いにあるようです。UIも異なりますし、地図から確認する方法以外に便名や航空会社、使用機体、出発到着空港からなど様々な条件で表示させることが出ますので目的に応じて使いやすいもの使用してみてください。 主要なWEBサイトは以下のようなものです。 Flightradar24 Flightradar24: Live Flight Tracker - Real-Time Flight Tracker Map https://www.flightradar24.com/ ADS-B Exchange ADS-B Exchange - track aircraft live https://globe.adsbexchange.com/ ADS-B Exchangeは、フィルタリングも検閲もされていない世界の航空動向の窓口を提供するという当初の使命を堅持しています。 FlightAware FlightAware Live https://www.flightaware.com/live/map 航空機のリアルタイム運行状況 表示 サービス   フライトレーダー24(Flightradar24)  https://www.flightradar24.com/ ADS-Bを受信して、航空機のリアルタイム運行状況を表示するフライト追跡表示サービスで、一部では大変有名なWEBサイトです。目の前の空を飛んでいる飛行機やヘリコプターなどの航空機をライブで地図上に飛行機アイコンで位置表示するWEBサイトで、登録なしで無料で利用することができます。ただし、15分でタイムアウトするので、リロードする必要があります。 この「Flightradar24」は、2006年にスウェーデンの2人の航空マニアが、北欧と中欧にADS-B受信機のネットワークを構築し、趣味のプロジェクトとしてスタートし、2...

フォネティックコード「アルファー・ブラボー・チャーリー」通話表【教則学習・周辺知識】

アルファベットや数字を無線通信・電話(口頭)で正しく伝える方法 「アルファー」「ブラボー」「チャーリー」このような、暗号のような、呪文のような言葉を航空業界では使用されることが比較的多いので耳にする機会があるのではないでしょうか。これは、フォネティックコード(Phonetic Code)と呼ばれるアルファベットや数字を正しく伝える為の工夫です。スペリングアルファベットとも呼ばれ、アルファベットにどのような言葉を当てはめるかは、国際規格として定められています。ですから、通常は世界どこに行っても通用するものとされています。通信で使用されるだけでなく、共通の知識として前触れなくあられることがありますので、知っておいて損はないと思います。 第一次世界大戦後、音声を利用する双方向無線が開発され、普及する以前、低品質の長距離電話回線での通信を改善するために、電話のスペルアルファベット(Spelling Alphabet)が開発されたました。 アルファベットの「B」ビーと「D」ディーや「M」エムと「N」エヌのように、発音が似ているものを聞き間違えることなく伝えることを目的として、定められたアルファベットの通話表での置き換えます、航空機や船舶などの通信で主に利用されています。また、コールセンターなど対面できない際の電話での通話の間違いを防ぐためにも、利用されているようです。航空業界に関わり合いのある、旅行業界やホテル業界などでも利用されることがあるそうです。 このフォネティックコードを用いると、BとDは「ブラボー」と「デルタ」、MとNは「マイク」と「ノベンバー」になりますので、発音が似ているアルファベットも間違えずに伝えることが出来ます。 フォネティックコード表 アルファベット 読 み A ALFA アルファ B BRAVO ブラボー C CHARLIE チャーリー D DELTA デルタ E ECHO エコー F FOXTROT フォックストロット G GOLF ゴルフ H HOTEL ホテル I INDIA インディア J JULIETT ジュリエット K KILO キロ L LIMA リマ M MIKE マイク N NOVEMBER...

世界の時間とタイムゾーン・JST、UTCとズールータイム【教則学習・周辺知識】

協定世界時(UTC)、日本標準時(JST)、グリニッジ標準時(GMT)、国際原子時(TAI)、世界時(UT) 時間を表現するための基準が複数あります。これは、世界各国で、それぞれに昔から使用されていた、それぞれ文化にも深くかかわる時間の基準があり、これらを一度に切り替えることが難しかったためで、そのため、しばしば混乱が生じる場合がありました。人、物、そして、情報が世界を行きかう事により、徐々に世界中で統一した基準を用いるような流れになりました。また、科学技術の発展によって精度を増した基準の観測・利用方法が進みましたが、やはり全ての時刻を統一することは困難なため、複数の基準が存在しています。 観測データなど扱う場合必ず「何時(いつ)、when」測定した物なのかという情報は測定値とセットで扱われる大切な要素です。この要素が抜けたり、正しくなければ、データの価値がなくなってしまう場合もあります。 気象観測や、航空機の運航、コンピュータの時間など、昔より世界が狭くなってしまった現代、正確な時刻は当然、必要ですが、その時刻が、どの基準で示されているものなのかを意識しなければならいことも増えてきています。 Samuel P. Avery, 129 Fulton St, NY (wood engraving); Centpacrr (Digital image) ,  Public domain, via Wikimedia Commons 世界時が採用される前の「すべての国」の相対的な時間を示す1853年の「ユニバーサルダイヤルプレート」 グリニッジ標準時(GMT) G reenwich  M ean  T ime グリニッジ標準時(GMT)は、ロンドンのグリニッジにある王立天文台の平均太陽時で、真夜中から数えたものです。(真夜中が午前0時という事)過去には正午から計算されるなど、様々な方法で計算されていたようです。そのため、文脈がわからない限り、特定の時刻を指定するために使用することはできません。(時代によって時間が異なることがあります。)GMTという用語は、タイムゾーンUTC+00:00の名称の1つとしても使われ、イギリスの法律では、イギリスにおける市民時間(ローカルタイム)の基準となっています。 英語圏の人々はしばしば、GMTを協定世界時(UT...

ノータム[NOTAM] の確認方法が変わります [AIS JAPAN] から [SWIM ポータル] へ

ノータムを確認できるWEBサイトが変更になります  令和7年2月10日~ 日本国内のノータム[NOTAM]などの航空情報は現在、国土交通省航空局が航空情報提供サービスWEBサイト「 AIS JAPAN - Japan Aeronautical Information Service Center」 https://aisjapan.mlit.go.jp/  で公開しています。このサービスは、無料で利用できますが、ユーザー登録とログインが必要となっています。 しかし、 令和7(2025)年1月10日より 、新しい航空情報共有基盤「 SWIM (System-Wide Information Management)」 https://top.swim.mlit.go.jp/swim/ の運用(登録)が開始されることに伴い、現行のAIS-JAPAN(Web)は 2025年2月10日に新サービス開始 と共に完全に廃止され、新しいSWIM(スイム)ポータルによる情報サービスへと移行します。現在AIS JAPANを利用しているユーザーも、この期日までに 改めてSWIM(スイム)ポータルへの登録が必要 となります。このSWIMサービスの利用について、当面の間、航空関係者(運航者、空港管理者、官公庁等)による利用とし、一般の方の利用は想定していません。と記載されています。 サービス開始の延期について2025/02/05に航空局交通管制部運用課より案内が出ています 【重要なお知らせ】SWIMによる情報サービスの延期について 2025年2月10日(月)から提供開始予定としていたSWIMによる情報サービスは、サービスの提供に万全を期すため、提供開始日を延期することとしました。直前のご案内となり、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。 なお、現在ご利用中のAIS JAPAN Webサイトは引き続きご利用いただけます。 新たな提供開始日及びAIS JAPAN Webサイトの廃止につきましては、あらためてお知らせいたします。 https://top.swim.mlit.go.jp/swim/ の キャプチャ

自己紹介

ノーマン飛行研究会
2015年 首相官邸ドローン事件があった年、トイドローンを手にして以来ドローンと関わっています。JUIDAの無人航空機安全運航管理者、操縦技能証明とドローン検定協会の無人航空従事者試験1級 を取得しております。無線関連の第1級陸上特殊無線技士も取得しております。 できるだけ正確に学んだことを綴って行きたいのですが、もし間違いなどありましたらご指摘いただけると嬉しいです。 このサイトはリンクフリーです。報告の必要ありません。リンクして頂けると喜びます。
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